仕事できない人が劣等感から昇格を目指す記録

職場のタイトル(職位)で一回り若い世代に追い抜かされ始めました。

やっぱり定期的に逃げ出したくなる

今の組織での昇格を目指すと決めたものの、やはり時々転職してしまいたくなります。

 

その理由は、この組織にいる限り常に意識高くいなければならず、少なくとも自分にとってはそれが大変であり少し苦痛であると感じるからです。

自然体で意識高くいられる人が所属すべき職場なんだと思います。

 

「無理をしてまでとどまることはない」「自分に合っていない場所でただ無駄に時間を過ごしてしまっているのではないか」といった思いが湧いてきます。

 

しかし、へたに年齢を重ねてしまっているため、転職をするにしても昇格をしてからのほうが絶対に有利だと思いますし、たまたま転職先があったとしても今以上にいい環境になる保証なんてどこにもありません。

 

そのため、私にとっては今の職場にしがみつき、最低でも1ランク昇格することが最適解だと考えています。

 

それに、「逃げ出したい」という思いが湧くといっても、パワハラを受けているわけでもなければなにか大失敗をしたわけでもありません。そして、「仕事ができない人」ではあるものの、レベルの高い人たちのなかでもある程度は仕事をさせてもらえる(しがみつける)場所にはいることができています。

 

面と向かって「あなた使えない」と言われるわけでもないし、完全に諦められているというほどでもない。

(とはいえ、環境を変える前まではそう思われていたような気もしています)

 

だから決定的な逃げる根拠というものはなく、気持ち的にもいようと思えばいることができる、という中途半端な状態です。

 

でも、真綿で首を締めているだけかもしれません。

 

昇格できるまでは何年かかっても頑張ろうと思っていましたが、やはり最短で昇格し、どこかほかの場所へ行きたいと思ったりもしています。

仕事へのスタンスが他力本願だったことに気づいた

以前、過去の自分を反省する記事を書きましたが、ほかにもたくさん思い浮かんでくるので、思いついた時に記事にしようと思います。

 

今回思い出したのは、自分の仕事スタンスが他力本願だったということです。

 

どんな風に他力本願だったのか

私は、自分の上司や先輩、同僚は自分よりもたくさん知識を持っていて、判断力があるものだと思っていました。

 

そのため、何かにつけて「教えてくれない」ということがとても不満でした。

自分の間違いや資料のレベルの低さを指摘してもらえないのは、上司の怠慢だと思っていましたし、業務の専門用語や考え方についても、会社で教えてもらえるものだと思っていました。

 

全く知識のないことに関する作業をするときも、「知識がないからわからない」「先輩なら私より知識があるはずだから直してくれるだろう」という気持ちでした。

 

 

他力本願だったことにどうやって気づいたのか

多分、何人かの人は「自分で考えたり勉強しないとだめだよ」などということを助言してくれていたのではないかと思いますが、全く私には刺さっていなかったのかあまり記憶にありません。(後述しますが、本当に言われていない可能性もあります…)

 

どうやって自分が他力本願になっていたことに気づけたのかというと、後輩や新人の資料や作業のレビューをする機会が増えたからです。

 

自分よりも下の立場の人のレビューを複数人分やっていると、それぞれの人の仕事へのスタンスの違いが当然見えてきます。

自分が一人で作業して、先輩や上司にレビューしてもらうだけだとほかの人がどうやっているのか分からなかったのですが、自分が複数人を見る立場になったとたんに違いが顕著に見えるようになりました。

 

過去の自分と同じようなスタンスで作業をしてる人はすぐに分かり、レビューをする側としてはため息をつきたくなる気分になることが分かりました。

ざっくりと言うとこのような感じです。

  • 内容が非常に薄い
  • その分野についてあまり調査をしていないことが分かる
  • 分からないからとんちんかんなことを書いてしまっている
  • そもそもその資料で何が言いたいのか分からない

過去の私の先輩や上司も、私が作成した資料に対してこのようなことを思っていたんだろうなと後になって分かりました。

 

レビューする側になるまで気づけなかった理由

ここには様々な理由があると考えています。

 

1.本当に指摘してもらえなかった

言い訳と捉えられることもあるかと思いますが、駆け出しのころにこのような点について指摘してくれる人がいなかったというのは実感としてあります。

指摘してもらえなかった理由も複数あると考えていて、1つは「指摘して直してもらうというプロセスが面倒だから、先輩が自分で直してしまう」というパターン。

2つ目は「いくら指摘したところで本人が自分で気づかないと変わらないから、本人が自分のスタンスが間違っていることに気づくまで放置する」というパターン。

3つ目は「あまりにもレベルが低すぎることによって指摘する範囲が広すぎてお話にならない」パターン。

 

これは私の運の悪さですが、いわゆる面倒見のいい先輩にあたることがほとんどなく、上記のパターンですまされてしまっていた気がします。

 

ただ、2つ目については「それでも言ってよ」と思いますが。

 

2.指摘してくれていたけど、自分がそれを受け入れられなかった

これは、面倒見がいいというよりは上から目線の先輩にあたることがあり、指摘されても反発心が先にきてしまって受け入れられないことがありました。

指摘はしてくれるものの、言い方・伝え方がものすごく下手な先輩で、言われた側はムッとしてしまうか、かなり落ち込んでしまうかの2択のような状態でした。(この先輩は後にクラッシャーだということが判明)

 

そのため、自分が悪いというよりもその先輩が悪い、という感覚になっていました。

 

他力本願に気づいてもらって直すにはどうすればいいのか

私の経験から想定する解決策は以下の通りです。

① 毎回指摘する

② 指摘したことはメモしてもらう

③ ほかの人はこうやってる、みんな実は本をたくさん読んで自分で勉強してる、ということを知ってもらう

④ メモしたことを見直しながら次の資料作成や作業をしてもらう

⑤ XXの本は読んだ?と確認する

  (このあたりで指摘事項は減るのではないかと思います)

⑥ 後輩を指導させる

 

とはいえ、これはある程度向上心のある人にしか効果がないような気もします。

本当にやる気がなく手に負えないという人は今の私の周りにはいないため、対処法は思い浮かびません…多分諦めてその人に適した作業を見つけてあげるしかないのではないかと思います。

自己啓発本をたくさん読んだ結果

かつての私は向上心があったため、自己啓発本をよく読んでいました。

それに、本だけではなくコンサル出身者のブログやネット記事などもよく読んでいました。

 

その結果が今の状況です。

人より昇格が遅れてます。

 

べき論だけは頭にあるけど、行動に移せていない。

いざ自分の業務になると本で読んだことをどう適用していいのか分からない。

分からないというよりは、本の内容と自分の業務が切り離されてしまって結局業務のやり方は変わらないといった状況でした。

 

だからと言って自己啓発本を否定したいわけではありません。

むしろ読んだ方がいいと思っています。

 

なぜなら、それまで自分が全く意識もしていなかったことに気づけるから。

行動は変わらないかもしれないけど、「知ってる」状態で行動できてないのと「知らない」から行動できてないのでは全然違います。

 

前者は改善の余地があるけど後者は自分の間違いに気づくことすらできません。

 

私は自己啓発本を読んでいても昇格が遅いけど、それでも全く本を読んでいないような後輩や新人さんと接していると、自分の方がちゃんと仕事できているな、と感じます。

 

そして、そのような後輩たちは会社を辞めてしまう確率が高いです。

(言い方は悪いですが、「できない人」扱いをされて居心地が悪くなり辞めてしまいます)

 

今の会社は優秀な人が多く、私は「仕事ができない人」でしたが、それでも辞めずになんとか所属してこれたのは、自己啓発本を読んでいたおかげだと思っています。

 

周りの人たちと比べると劣るけど、べき論だけは分かっているのでボーダーラインすれすれのところにいたのではないかと思います。

 

そして、昇格をまじめに目指すことにした今、改めて自己啓発本を読んだ時のメモを見返してみるとすっかり忘れていたこともたくさんありましたし、今は普通にできていると思えることもありました。

(本を読んでメモだけはちゃんととっていました)

 

今はできていると感じたこと

  • 情報はソースをたどる
  • 顧客の業界を把握する(市場規模、シェア、商品ごとのポートフォリオ等)
  • 資料作成の際は、中身を作る前に目次と各ページに記載すべきことを合意をする
  • ミーティング中に議事録を作成してしまう
  • 「どうしたらいいですか?」ではなく自分なりの考えをもって質問する
  • 資料が完成していない状態でも上司に確認する

などなど…挙げれば結構ありそうです。

 

忘れていたこと・できていないと感じたこと

  • 脳に負担をかける(あえて難しい本を読み、理解する)
  • 顧客とミーティングをしながらアウトプットをイメージする
  • 意思決定の練習をする(ニュースなど答えがないものに対し、自分ならどうするか考える)
  • 仕事の答えを常に持っておく(Kick-offの10日後でもその時点での自分の結論を持っておく。「検討中」や「まだ始まったばかりなので」はNG。)
  • 自分の作業のスケジューリングはタスクを分解して細かくする(資料作成3時間、ではなく情報収集30分、仮説構築20分…など)

などなど。

 

ちなみにすべてではないですが、このような本を読んでいました。

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

Amazon

 

 

生産性

生産性

Amazon

 

やはりコンサル出身者の方々が書いた本は、新卒で日系企業に入った自分にとって、はっとする部分が多かったです。

 

メモだけを見返しましたが、数年前に読んだ時点のメモなので、いま改めて本を読みなおしてみるのもいいかもしれないと感じました。

昇格するために必要な条件が変わっていたかもしれない

会社における昇格。

 

基準らしきものは設定されていても結局は上司の裁量で決まるものだと思っていました。

 

新卒で入った会社は完全に上司の裁量でした。

一応研修で取得しないといけない単位が決まっていたり、プレゼンをしなければいけなかったり、といったルールはあったものの、上司が推薦してくれればよっぽどでない限り一定のレベルまでは昇格できました。また、長く働いていれば自然と推薦される流れでした。

 

最初に転職した会社は最初の会社以上に上司の裁量のみでした。

特定の人の部下ばかりがどんどん昇格していく。

また、悪い噂が立っていても仕事ができなくても、長く在籍していればお情けで昇格していました。

 

次に転職した今の会社では、転職当時は完全に上司の裁量でした。

最初の昇格(下っ端レベル)も、正直自分でも力量が足りていないと思っていたものの、なぜか当時の上司に気に入られ、異例の速さで昇格できました。

それに、周りを見ていても長くいれば昇格できる、みたいな雰囲気がありました。

 

さらに、毎年行われる評価もあまりちゃんと実施されておらず、まともなフィードバックも受けたことがありませんでした。

 

その時の感覚がずっと残っていたので、いまだに「なんとなく長くいれば昇格できるんじゃないか」とつい最近まで思っていました。

 

いつの間にか評価基準が変わっていた

正確に言えば、評価基準が変わったことは知っていたけど誰もまともに運用していると思っていませんでした。

完全に私の油断です。

 

つい先日、一緒に仕事をした人(上司)からの評価項目のひとつとして「この人を今すぐ昇格させても問題ないと思うか」という項目があることを知りました。

 

「長く在籍して自分の仕事をこなしていればそのうち昇格できるだろう」というスタンスだった自分に対して、この評価項目でいい評価をされるはずがありません。

 

具体的にそこでどのような評価がされていたのかは知りませんが、実際に昇格できていないので、評価は低かったのでしょう。

 

また、この評価は四半期単位で行われます。

昇格の可否は年に1回、昇格者を決める会議でしか検討されないと思っていたので、まさかそんな頻繁に評価されているとは思いませんでした。

 

今まで、油断してのほほんとしている状態を四半期単位で評価されてしまっていたんだなとやっと気づきました。

 

昇格を目指すならその仕組みを知っておかないといけなかった

一応それぞれの職位に対する昇格要件がざっくり定められているので、それをベースに今年は少し頑張ってみようと思っていましたし、実際目標設定をするときもそれを参考にしていました。

 

多分本来であればそれで十分なのだと思いますが、昇格の候補がどのように決まり、どのような判断基準で最終決定するのか、誰が決めるのか、といったところを把握しておいた方が確実性が高まると思います。

 

まさか「今すぐ昇格させてもいいか」なんていう評価が、四半期単位で行われているとは思っていなかったので、徐々にいろいろできるようになればいいかなと思っていましたが、たぶん最終評価直前だけ評価をよくしたところで意味がありません。

 

1年間のうち、前半は評価が低くても後半の半期ぐらいは評価を上げておかないと昇格は厳しいのではないかと考えています。

 

元々かなり頑張らなければとは思っていましたが、想像以上にギアを上げて取り組まないといけなさそうです。

 

 

「仕事ができない」を抜け出すための第一歩

反省2で書いたように、私が考えることが苦手な理由のひとつはインプット・知識が足りていないことだと考えています。

 

green-yellow.hatenablog.jp

 

今回は新しいプロジェクトに参加したということで、そのプロジェクトに関連することを勉強し始めていますが、結構効果があると感じています。

 

同時期に同じプロジェクトに入った後輩がおり、知識という点ではほぼ同じところ(ゼロ)からのスタートなのですが、明らかに私の方が広い目線でその分野を見ることができていて、用語に関する知識も多いと感じます。

 

このような形で効果を感じ始めているので、何をやったのかメモしておこうと思います。

 

  1. その業務のタイトルが入った本を図書館で検索して、複数借りる
  2. 複数の本での共通事項や共通の単語を理解して、大枠をつかむ
  3. 学んだことをどこかにまとめる。(自分のPCのExcelとかWordとかブログとか)
  4. 本では把握しきれなかった情報・キーワードを見つける
  5. キーワードについて学べる本を探す

 

それぞれについて少し掘り下げて説明します。

 

1.その業務のタイトルが入った本を図書館で検索して、複数借りる

 

まずは概要を理解する必要がありますが、今のご時世ではたいていのことは本になっているので、例えば「マーケティング」とか「会計」とか「製造業の仕事」とか、大きなカテゴリーでタイトル検索をすれば何かしら本があると思います。

 

さらに、Google検索すればある程度の情報はあるので、「マーケティング 本」とかで探してもいいと思います。

 

そして、自分が住んでいる地域、または職場の地域の図書館のウェブサイトに行き、タイトルを検索し、出てきた本を片っ端から予約して借りていきます。

 

少し前のコンサルの人が書いた本を読むと、「本は買いなさい、自分でお金を出した方が真剣に取り組める」とよく書かれていたのですが、私は図書館で十分だと思っています。

今は本がありすぎて当たりはずれが大きいですし、お金がかからない分たくさんの本に目を通すことができるからです。

 

たくさんの本に目を通した方がいいと思う理由は2に書いています。

 

2.複数の本での共通事項や共通の単語を理解して、大枠をつかむ

 

図書館で大量に本を借りたら、とにかくざーーーーっと目を通します。

一言一句理解する必要はありません。

同じカテゴリの本を何冊も読んでいると、繰り返し同じ内容が出てきます。それがそのカテゴリの中で超基礎となること、つまり知ってて当然のことであり、本を変えて繰り返し少し違う説明で読むことによって徐々に頭に入ってきます。

 

本によっても説明のうまい下手や自分に合う合わないがあるので、いろんな説明(本)を読むに越したことはないと思います。

 

説明が小難しい本を1冊読むだけでは理解できなかったことが、いろんな切り口での説明を受けることによってだんだんと形が見えてきます。

 

3.学んだことをどこかにまとめる

 

これが結構重要です。

インプットじゃなくてアウトプットじゃないかと思われるかもしれませんが、その通りです。

ただ、私の中では仕事に関連するアウトプットをよくしたいという思いがあるので、この場でのアウトプットはあくまでも自己学習の流れの一部であり、インプットの一環としてのアウトプットという位置づけにしています。

 

本の乱読で得た知識を、ExcelでもWordでもパワポでもブログでもいいので、誰か(過去の自分やこの知識が全くない人)に説明するつもりでまとめます。

 

そうすると、意外と「あれ?ここの説明が足りてないな」とか「これってどういう意味なんだろう」とか気づいたりします。

 

そうして独自の追加調査(Web検索)をして情報を補足していくと、気づけばその知識は自分のものになっています。

 

さらに、自分が書いたものを数日後もしくは数か月後に読み返してみます。

そこですっと読めればうまくまとめられてますし、「あれ?よくわからないぞ」と思うところがあれば、そこは情報が不足していたり、情報の整理の仕方が下手だったりするということになるので、改めて追加調査したり、整理をし直します。

 

4.本では把握しきれなかった情報・キーワードを見つける

 

1のような検索の仕方だと、そのカテゴリーに対して浅い知識しかインプットできません。つまり、基礎です。

基礎だけあってもあまり業務上は直接役には立たず、知ってて当然のことを知っているという状態です。(ただ、体系的に理解することは基礎として重要です)

 

ここからは同じ業務を行う人と、より深い話ができるようになったり、より深い考察が自分でできるようになるためのインプットが必要になります。

 

そのためにはリアルタイムの情報が必要となってくるので、ビジネス雑誌や日経MOOK、新聞、Webサイトを読み、新たなキーワードを見つけていきます。

 

一例として、その分野の有名な理論や先進企業の事例を見る、というのもあると思います。

例えばマーケティングなら、「マーケティング 有名」と検索すればその分野の有名な学者さんが出てくるので、その人が書いた本を探します。

または「マーケティング 先進企業」と検索すればランキングが出てくるので、「マーケティング XXX(企業名)」で追加調査をします。

 

それ以外にも、ビジネス系の関連雑誌を読むと、本では分からなかったような具体的な事例や目線、キーワードなどが出てきます。

私の場合は図書館で検索した際に、日経MOOKも検索結果として出てきたので借りて読んだらとても理解が進みました。また、東洋経済のバックナンバーに特集があったりもしたので、ビジネス雑誌のバックナンバーを探すということも大事だなと感じました。

 

私は今回はまだ使っていないのですが、国会図書館に行って専門雑誌を探してみるというのも一つの手だと思います。

 

5.キーワードについて学べる本を探す

雑誌やWebの記事等を読みながら見つけたキーワードの本を検索して読んでいきます。

この時も、1と同じように図書館の検索でタイトルにキーワードが含まれるものを検索してもいいと思いますし、ネットで「XXX(キーワード) 本」と入れて検索してもいいと思います。

 

 

このような形で繰り返していくと、だんだんと勘所が分かってきました。

 

まだまだ上司や先輩たちと比べると議論できるレベルは低いのですが、着実に知識の階段を上がっているという実感はあります。

 

私が関係している業務で必要となる知識が幅広いので、キーワードが次から次へと出てくるため、まだまだ道半ばですが、このまま知識を積み重ねていきたいと思います。

 

仕事できないと思われている環境から少し脱出してみた

過去記事の通り、私はすでに周りから「仕事ができない」と思われてしまっています。

今の組織に所属してからは5年が経っているのですが、その間「仕事できない人」のレッテルを貼られたまま過ごしてしまいました。

 

そのため、過去5年間で一緒に働いていた人たちの印象を完全に変えるのは難しいと思っています。

いくらみんな人間としてできている人だったり、優秀だったりしても一度ついてしまったイメージを完全にぬぐい去ることはできないですしね。(立場が全然違いますが、芸能人を見ていてもそう思います)

 

幸い、偶然にも新しいプロジェクトが始まったためそちらに参加させてもらうことにしました。

 

私のことを評価する上司は変わらないのですが、直接一緒に仕事をする人たちは今までとは違う人たちになります。

 

つまり、私のことを「仕事できない人」という思い込みのない仲間と働けるということです。

 

これは本当にたまたまだったのですが、新しいプロジェクトの存在を偶然にも知り参加させてもらえたというのはチャンスだと思っています。

またここでも同じように「できない人」と思われてしまう可能性も残ってはいるのですが、現時点で周りの人が過去の私を知らないだけで気持ちが違います。

 

「きっとできないって思われてるんだろうな」と思いながら仕事をするのと、「ゼロから印象を作りあげれる」と思いながら仕事をするのでは後者の方が断然いいです。

 

それに、前は変に委縮して質問できなかったようなことも、堂々と聞けるようになりました。

仕事できないやつがなにずれた質問してるんだ?と思われるのが怖くて、質問できずに分からないままなんとなくやってしまっていたことも結構ありました。(これも反省点です)

 

今は、「今更なんですが…」とか「基本的なことですが…」という枕詞を使って気軽に質問できるようになり、分からないまま進めてしまったという罪悪感のようなものもなくなりました。

 

 

一応「できない人」として過去の反省をしたので、それを意識してちょっと新しい環境でやってみようと思います。

 

「仕事ができない人」の反省 その2

反省その1が長くなってしまったので続きです。 

 

  • 「依頼者からの催促がないからいっか」と後回しにしてしまう

これも私の中の大きな問題のひとつです。

人から依頼されたこと、特に期限がないと言われたことや少し先でいいと言われたことに対し、「催促されないから」という理由で後回しにしてしまうことがあります。

 

自分で書いてて大問題だと感じます。

 

これは現在進行形で起きてしまっていることなので、今すぐにでも直さないといけません。

 

SNS上で仕事できる人っぽい人たちの言葉を見ていると(口だけでなくほんとに仕事できるのかは不明ですが)、期限は前倒しで設定して早く終わらせる分信用を積み上げる、とありました。

 

この言葉が刺さりました。

 

まさに真逆のことをしていたなと。

期限は定められていなかったけど、依頼をされてから長い間放置していたので放置していた期間が失った信用の大きさになってしまっているだろうなと感じます。

 

ただ、こういうマインドになってしまっていた原因のひとつとして、ほかの人(特に上司)に私の依頼したことを放置されていた、という点があります。上の人がやっていたから自分もやっていいと思ってしまっていたのですが、今思えばこれをやっていたのはみんな「周りから評価されてる人たち」でした。

 

しかも、依頼者は部下つまり自分より下の立場の人。

私への依頼者は私よりも上の立場の人。

 

どう考えても私の考えが間違っていましたね。

 

  • 視野が狭い、視座が低い

この点についてはずっと自覚はあって悩んでいます。

「考える」ということが苦手で、思考術に関するたくさんの本を読んだのですが、結局いざ自分の仕事を実行するときになると、どうしていいか分からなくなってしまいます。

テーマもシチュエーションも求められるものも毎回変わるので、その時に何をどう考えればより深くなるのか、というところがずっとピンときていません。

 

自分なりに考えたつもりでも、結局たくさん指摘を受けてしまい諦めてしまうこともあります。

 

「鳥の目(俯瞰で見る)」「虫の目(ミクロの視点から見る)」「魚の目(流れを見る)」とか、理論めいたことは分かっているのですが、いざ考えてみるとピントがずれてしまうのです。

 

ただ、この点については知識の不足や考える時間が絶対的にも相対的にも少ないというのが原因だと考えています。

 

なぜなら、興味があってある程度知識がある物事については「虫の目」や「魚の目」もピンとくるからです。(「鳥の目」はできていなかったりしますが)

決してインプットを増やしたからといってすぐにいい考えが出てくるとは思えませんが、第一歩としてやるべきはそこだと考えています。

 

  • やりきる力がない

これが私が昇格できていない本質だと考えています。

「依頼を後回しにしてしまう」といったことにも通じるのですが、正直小さいタスクであれば問題なくこなしていると思います。

ただ、それが少し上位のタスクになって、小さなタスクの集まりになった瞬間に「後回し癖」が発動してしまいます。

上位タスクをこなすために必要な小さなタスクが何なのかを自分で考え、必要に応じて関連する人を巻き込み、それを上手に終わらせる、といったことができていない気がします。(特に業務に直接関係ないと顕著)

 

でもこれって完全に昇格に必要な要素ですよね。

そりゃあ昇格できないなと自分でも思います。