仕事へのスタンスが他力本願だったことに気づいた
以前、過去の自分を反省する記事を書きましたが、ほかにもたくさん思い浮かんでくるので、思いついた時に記事にしようと思います。
今回思い出したのは、自分の仕事スタンスが他力本願だったということです。
どんな風に他力本願だったのか
私は、自分の上司や先輩、同僚は自分よりもたくさん知識を持っていて、判断力があるものだと思っていました。
そのため、何かにつけて「教えてくれない」ということがとても不満でした。
自分の間違いや資料のレベルの低さを指摘してもらえないのは、上司の怠慢だと思っていましたし、業務の専門用語や考え方についても、会社で教えてもらえるものだと思っていました。
全く知識のないことに関する作業をするときも、「知識がないからわからない」「先輩なら私より知識があるはずだから直してくれるだろう」という気持ちでした。
他力本願だったことにどうやって気づいたのか
多分、何人かの人は「自分で考えたり勉強しないとだめだよ」などということを助言してくれていたのではないかと思いますが、全く私には刺さっていなかったのかあまり記憶にありません。(後述しますが、本当に言われていない可能性もあります…)
どうやって自分が他力本願になっていたことに気づけたのかというと、後輩や新人の資料や作業のレビューをする機会が増えたからです。
自分よりも下の立場の人のレビューを複数人分やっていると、それぞれの人の仕事へのスタンスの違いが当然見えてきます。
自分が一人で作業して、先輩や上司にレビューしてもらうだけだとほかの人がどうやっているのか分からなかったのですが、自分が複数人を見る立場になったとたんに違いが顕著に見えるようになりました。
過去の自分と同じようなスタンスで作業をしてる人はすぐに分かり、レビューをする側としてはため息をつきたくなる気分になることが分かりました。
ざっくりと言うとこのような感じです。
- 内容が非常に薄い
- その分野についてあまり調査をしていないことが分かる
- 分からないからとんちんかんなことを書いてしまっている
- そもそもその資料で何が言いたいのか分からない
過去の私の先輩や上司も、私が作成した資料に対してこのようなことを思っていたんだろうなと後になって分かりました。
レビューする側になるまで気づけなかった理由
ここには様々な理由があると考えています。
1.本当に指摘してもらえなかった
言い訳と捉えられることもあるかと思いますが、駆け出しのころにこのような点について指摘してくれる人がいなかったというのは実感としてあります。
指摘してもらえなかった理由も複数あると考えていて、1つは「指摘して直してもらうというプロセスが面倒だから、先輩が自分で直してしまう」というパターン。
2つ目は「いくら指摘したところで本人が自分で気づかないと変わらないから、本人が自分のスタンスが間違っていることに気づくまで放置する」というパターン。
3つ目は「あまりにもレベルが低すぎることによって指摘する範囲が広すぎてお話にならない」パターン。
これは私の運の悪さですが、いわゆる面倒見のいい先輩にあたることがほとんどなく、上記のパターンですまされてしまっていた気がします。
ただ、2つ目については「それでも言ってよ」と思いますが。
2.指摘してくれていたけど、自分がそれを受け入れられなかった
これは、面倒見がいいというよりは上から目線の先輩にあたることがあり、指摘されても反発心が先にきてしまって受け入れられないことがありました。
指摘はしてくれるものの、言い方・伝え方がものすごく下手な先輩で、言われた側はムッとしてしまうか、かなり落ち込んでしまうかの2択のような状態でした。(この先輩は後にクラッシャーだということが判明)
そのため、自分が悪いというよりもその先輩が悪い、という感覚になっていました。
他力本願に気づいてもらって直すにはどうすればいいのか
私の経験から想定する解決策は以下の通りです。
① 毎回指摘する
② 指摘したことはメモしてもらう
③ ほかの人はこうやってる、みんな実は本をたくさん読んで自分で勉強してる、ということを知ってもらう
④ メモしたことを見直しながら次の資料作成や作業をしてもらう
⑤ XXの本は読んだ?と確認する
(このあたりで指摘事項は減るのではないかと思います)
⑥ 後輩を指導させる
とはいえ、これはある程度向上心のある人にしか効果がないような気もします。
本当にやる気がなく手に負えないという人は今の私の周りにはいないため、対処法は思い浮かびません…多分諦めてその人に適した作業を見つけてあげるしかないのではないかと思います。